【講義】平行線と面積
- 正解率:33.33%
- 解答数:3
EXAMPLE
例題
次の図で,$\text{AB} // \text{DC}$,$\text{AD} // \text{BC}$,$\text{EF} // \text{BD}$であるとき,△ABEと面積の等しい三角形を下から3つ選び,ア~ウに当てはまる数を半角英数字で小さい順に入力しなさい。
\begin{align}
&1 \ \triangle{\text{ABD}} & &2 \ \triangle{\text{ABF}} & &3 \ \triangle{\text{AED}} \\
&4 \ \triangle{\text{AEF}} & &5 \ \triangle{\text{DAF}} & &6 \ \triangle{\text{DBE}} \\
&7 \ \triangle{\text{DBF}} & &8 \ \triangle{\text{DEF}} & &9 \ \triangle{\text{FEC}}
\end{align}
TEXT
テキスト解説
次の図のように,直線$l$と直線$m$があり,$l // m$であるとします。
このとき,直線$l$上に2点P,Q,直線$m$上に2点A,Bをとり,△PABと△QABを作ります。さらに,P,Qから直線$m$に垂線を下ろし,直線$m$との交点をH,Kとすると,△PABと△QABの面積はそれぞれ,
\begin{align}
\triangle{\text{PAB}} &=\frac{1}{2} \times (\text{底辺}) \times (\text{高さ}) =\frac{1}{2} \times \text{AB} \times \text{PH} \cdots \cdots ① \\
\triangle{\text{QAB}} &=\frac{1}{2} \times (\text{底辺}) \times (\text{高さ}) =\frac{1}{2} \times \text{AB} \times \text{QK} \cdots \cdots ②
\end{align}
となります。また,$l // m$であるので,2つの直線の距離は等しくなり,
\[ \text{PH} =\text{QK} \cdots \cdots ③ \]
①~③より,
\begin{align}
\frac{1}{2} \times \text{AB} \times \text{PH} &=\frac{1}{2} \times \text{AB} \times \text{QK} \\
\triangle{\text{PAB}} &=\triangle{\text{QAB}}
\end{align}
となることがわかります。
このように,$\text{PQ} // \text{AB}$ならば,△PABと△QABの底辺と高さが等しくなるので,2つの三角形の面積も等しくなります。
MOVIE
動画解説